Wordの縦書きテクニック の88ページでは、縦書き文書での表の問題点を指摘しました。ポイントは2つです。
- 縦書き文書では、表が行を分断されるように作成される
- 表の周囲の文字配置が難しい
このため、解決方法としてテキストボックス内の表を作る方法を89ページで紹介しました。ただし、紙面の都合から、具体的な手順にまで踏み込んで説明する余裕がありませんでしたので、ここでその操作を紹介します。操作は大きく次の5つです。縦書き文書で表を多用する方は、以下の方法を試してみてください。
●操作1:テキストボックスを作る
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●操作2:テキストボックスを透明にする
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●操作3:テキストボックス内に表を作り、左右中央に置く
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●操作4:表をテキストボックスの上下中央に置く
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●操作5:作ったパーツをクイックパーツに登録する
●操作1:テキストボックスを作る
▼1.[挿入]タブの[テキスト]グループにある[テキストボックス]ボタンをクリックし、[横書きテキストボックスの描画]を選択します。
▼2.マウスをドラッグして、横書きテキストボックスを作成します。
3.横書きテキストボックスが作成されました。
●操作2:テキストボックスを透明にする
▼1.テキストボックス中にカーソルを置いたら、[書式]タブの[配置]グループにある[文字列の折り返し]ボタンをクリックし、[四角]を選択します。
▼2.テキストボックス周囲の文字の配置が変更されたら、[テキストボックススタイル]グループの[ダイアログボックス起動ツール]をクリックします。
▼3.[テキストボックスの書式設定]ダイアログボックスが表示されたら、[色と線]タブの[塗りつぶし]の[色]で「色なし」を選択し、[線]の[色]で「色なし」を選択します。
▼4.[テキストボックス]タブに切り替えたら、[テキストボックスと文字列の間隔]をすべて「0」にし、[垂直方向の配置]で[中央揃え]を指定して[OK]ボタンをクリックします。
▼5.透明なテキストボックスが作成できました。
●操作3:テキストボックス内に表を作り、左右中央に置く
▼1.作成したテキストボックス中にカーソルを置いたら、[挿入]タブの[表]グループにある[表]ボタンをクリックし、パネル上で「3行×3列」の位置をクリックします。
▼2.透明なテキストボックス中に3行×3列の表が作成されました。
▼3.表上にマウスポインタを合わせ、左上に表示されるハンドル[+]をクリックし、表全体を選択します。
▼4.[ホーム]タブの[段落]グループにある[中央揃え]ボタンをクリックします。
▼5.表がテキストボックスの左右中央に配置されました。
●操作4:表をテキストボックスの上下中央に置く
▼1.テキストボックスの表の直後にある段落記号を選択したら、[ホーム]タブの[段落]グループにある[行間]ボタンをクリックし、[行間のオプション]を選択します。なお、段落記号が表示されていない場合は、[ホーム]タブの[段落]グループにある[編集記号の表示/非表示]ボタンをクリックして表示してください。
▼2.[段落]ダイアログボックスの[インデントと行間隔]タブが表示されたら、[行間]で「固定値」を選択し、[間隔]で設定できる最も小さい値を指定して[OK]ボタンをクリックします。ここでは、「1pt」を指定しました。
▼3.表がテキストボックスの上下中央に配置されます。
なお、この操作では行間を最小にしていますが、それには次のような意味があります。
テキストボックス内に表を作ると、表の直後に必ず改行が1つ入ってしまいます。このため、表の下に1行分の空きができてしまい、テキストボックスの上下中央に表を配置できません。そこで改行を選択し(文字が入力されていない段落を選択し)、行間を最小化することで、表の位置をテキストボックスの上下中央に近づけているのです。
●操作5:作ったパーツをクイックパーツに登録する
▼1.テキストボックスのサイズと内部の表のサイズを調整したら、表内をクリックして内部でカーソルが点滅する状態にします。
▼2.テキストボックスの枠線上をクリックし、内部でカーソルが点滅していない状態にします。
▼3.[挿入]タブの[テキスト]グループにある[クイックパーツ]ボタンをクリックし、[選択範囲をクイックパーツギャラリーに保存]を選択します。
▼4.[新しい文書パーツの作成]ダイアログボックスが表示されたら、[名前]にパーツの名前を入力して[OK]ボタンをクリックします。ここでは「縦書き文書用の表パーツ」と入力しました。
▼5.[クイックパーツ]ボタンをクリックしたとき、登録したパーツを呼び出せるようになりました。
なお、クイックパーツに登録したあとでWordを終了するとき、「Building Blocks.dotxに保存されている~」という警告メッセージが表示される場合があります。この場合は、[はい]ボタンをクリックして、変更を保存してください。
以上で必要な作業は完了です。縦書き文書で表が必要になったら、クイックパーツからテキストボックスに入った3行×3列の表を呼び出します。呼び出した後は、表の行数・列数を変更して必要な表を作成してください。また、必要に応じてテキストボックスのサイズを変更し、表と周囲の文字の間隔を調整することも可能です。
けっこう面倒くさいことをやっているようですが、縦書き文書で表を多用する場合や表に凝りたい場合は、なかなか使えるテクニックではないかと思います。
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